お知らせ
2026.3.30
火星創刊90周年記念大会 及び 山尾玉藻句集出版祝賀会
第一部 式典 第二部 祝賀会 於 ホテルグランヴィア大阪
「火星」創刊九十周年を迎えて
山 尾 玉 藻
昭和十一年二月、岡本圭岳により創刊された「火星」は本年二月を以って九十周年を迎える運びとなりました。先ずは火星会員諸氏と共にこの記念すべき業を喜び合いたいと存じます。
圭岳が青木月斗主宰「同人」の編集長を辞し、旧套脱皮を図り清新なる句境を希求して立ち上げた「火星」でしたが、第二次世界大戦敗中の荒廃期の昭和十九年にやむなく発刊中断の憂き目に遭遇することとなりました。しかし圭岳と火星古参会員諸氏の情熱と尽力により昭和二十一年一〇〇号を以って「火星」は晴れやかに復刊して今に至っております。
単に復刊と申しましても、そこに至るまでの圭岳及び会員諸氏のご努力は、現会員諸氏の考えが及ぶ範囲を遥かに超えるものであったでしょう。今、その恩恵に預かる我々は襟を正し、火星の歩んできた歴史の重みに応えるべく、一層の敬意と感謝の念を深め精進を重ねていかねばなりません。
顧みますれば、圭岳の主宰歴は三十七年間、死期を悟った圭岳の絶唱〈かくて冬妻にゆづらん我がいのち〉を病がちな身で一心に受け止めた二代目主宰岡本差知子は二十三年間、そして私がその重責を指名されて三十年が過ぎようとしています。もとより未熟な私故、ここに至るまで出来る限りの努力を重ねて参りました。無論、それだけでは現在の「火星」は存在せず、「火星」外部の結社、俳人方の有難いご厚誼ご鞭撻により、そして何よりも「火星」会員諸氏の温かな後押しがあったればこそと心底より感謝申し上げます。
改めて九十周年をスタート地点と考え、圭岳の詩精神を心の支えとして、会員諸氏と共に力強くこの道を歩み続けて参る所存でございます。
2026.3
山尾玉藻主宰の第5句集『くれぐれと』が刊行されました。(角川文化振興財団)
〈自選13句より〉
子細などとんと忘じし蓮の骨
ほつそりと舟揚げてあり盆三日
亀の子の泳ぎ始めし水の皺
鱧の皮なんぞおもろいこと言へと
一陽や茶の花に蕊あればこそ
2025.5.30
長居植物園吟行
初夏のひととき、大阪市の長居公園内の植物園で吟行を行いました。
(写真左)句会終了後の記念撮影
(写真右)主宰の特選に選ばれた西村節子さん
特選句 大池のさざ波止まぬ芒種かな 西村節子
2025.4
大山文子副主宰の第2句集『なるかならぬか』が発刊されました。(角川文化振興財団)
平成22年より令和5年までの282句が収められています。
〈自選6句〉
臼に湯の張られてありし山桜
大杉の空が鳴るなり鬼やらひ
懸命で律儀で毛虫嫌はるる
なるかならぬか声を雀にはばかりぬ
国原は雨に烟れる落し文
見ゆる傷見ゆる無き傷小鳥来る
2024.4
関西俳句講座講演録(令和5年9月28日 エル・おおさか大会議室にて)
季語・内なるもの
山尾 玉藻
皆様こんにちは。本日は宜しくお願いいたします。
タイトルを「季語・うちなるもの」としましたが、どういう意味かはお話しているうちに追い追い分かって頂けるものと思っております。
レジメの句は私と火星の仲間のものです。中には、もともと良い季語だったものを、皆さんに理解していただけるよう、敢えてまずい季語としたものもあります。句の横に( )をしてはいけないと心がけます。そこで( )にどのような季語が適切であるか考えて頂きたいのです。
但し俳句の季語についてはこれが正解と言うものがありません。ですから私がこれからお話する季語も正解かどうかは分かりません。しかし、作者の胸の内、心理を出来る限り投影する季語を( )に据えたいと考えました。皆さん方もそれぞれの( )により適した季語は何かを私とご一緒に考えてみて下さい。
「時候」の季語
ポータブル便器が母にそぞろ寒
( )
これは私の句です。こういう不快な題材が詠まれるということはこれまで余りなかったと思うのですが、私の作句の姿勢、モットーとしまして、言葉を飾らず、正直に詠み姿勢を貫いております。しかしながら勿論俳句は詩ですから、そこを忘れてはいけないという考えで作句をしております。おそらくこの句を初見の方は眉をひそめられるかもしれません。
さてこの「そぞろ寒」は、読み手には「ああ、切ないことだったのだなあ」という、単純な思いがストレートには伝わるかもしれません。当時私は句会の指導をしながら高齢の母を見ていましたので、大変だったことは確かですが、それを吹聴したかったのではないのです。俳句というのは前を向いていないといけない。読み手にただただ重たい思いだけを残るだけではいけないのです。読み手の心にプラスアルファーを残さねばならない、ここのところが詩のポイントです。そこで季語を「桜咲く」と致しました。
〈ポータブル便器が母に桜咲く〉です。実際に桜の咲く頃でもあり、嘘のない季語だったのですが、無論それだけではありません。桜と言うのは厳しい冬の寒さを乗り越えて漸く咲くもので、その先を向く喜びの季語でもあります。母の毎日の生活を見ながら「ほら桜が咲いたよ、明日があるんだ、大丈夫だよ」という、母へのエールの気持ちで「桜咲く」としました。
でも不思議なものですね、その時は母へのエールだと思っていたのですが、今になると、この「桜咲く」は自分へのエールでもあったのだと感じられるようになりました。「桜咲く」は私のこころの内にあった思いに適う季語だったようです。
ペン胼胝の消えてしまひし夜涼かな
( )
皆さん方にも学生時代にペン胼胝ができた経験がおありだと思います。当時は今のようにパソコンに打つこともなければ、メールもラインもありません。勉学のノートもラブレターも一生懸命手書きをして、ペン胼胝を作ったものですね。事情がいろいろあってのペン胼胝ですが、それが消えたからああ涼しい、なんて思うのは非常に嘘っぽいですよね。ペン胼胝というのは小さな存在ですが、その人の生きてきた証の一つでもありますから、それが消えてしまっていると気づいた胸中に適う季語は何が良いのでしょう。
知らないうちにペン胼胝が消えてしまっていれば誰でも少なからずこころが動きますね。それは「愁い」というほどの重たさでもありませんが、しんとした秋に覚える感慨に相応しいかも知れません。そこで、普通は感じない音や声が聞こえたりして心が動かされる季語の「秋思」では如何でしょうか。「秋思」の季語で作者の心の動き、こころの内が見えて来ます。いわゆる自己投影が成されてくるのです。ここからも季語は「うちなるもの」でなければならないことが分かっていただけるのではないでしょうか。
〈ペン胼胝の消えてしまひし秋思かな〉としてはどうでしょうか。でも中七までは類想が余りにも多いので、この句はまずいですね。
秋暑し眉間に皺の阿修羅像
( )
皆様よくご存じの奈良興福寺の阿修羅像ですね。あの像にはお顔が三面にあります。向かって右は幼年期、左は思春期、正面が青年期の顔で、この青年のお顔の眉間に少し皺が寄っています。しかしあの皺には大きな意味があります。もともと阿修羅というのはヒンズー教の戦いの神様です。それが仏教に取り入れられて、阿弥陀仏の守護神になったという変遷があります。戦の神として崇められていた立場が、阿弥陀仏を守る立場になられたのですから、当然阿修羅さんはお困りになったのでしょう。これまで戦ってきたことへの反省や、阿弥陀様を守る心境に至るまでの苦悩、そういったものが眉間に出ているのです。ですから見苦しい眉間の皺などではありません。そういう意味合いを捉えていないから間違った季語「秋暑し」になるのです。この眉間を生かすには、阿修さんの苦悩のお声まで聞こえてくるような境地を示す季語だったらいけると考えます。
〈秋声や眉間に皺の阿修羅像〉と致しましょう。「秋声」という季語は秋の深まりを感じるというだけではなくて、秋の深まりとともに聞こえないものまで聞こえるという透明な思いが基調なのですから、阿修羅さんの声にならない苦悩のお声も聞こえてくる筈です。自分のこころのうちに尋ねてみれば自ずと季語が定まってくるものです。
長き夜のAMラジオより枝雀
( )
皆さん桂枝雀さんをご存知ですか。ユニークな噺家さんでしたね。天才か破天荒なのか分からないほどでね。とにかく舞台の座布団の上でもじっとしておられない。体が座布団からはみ出るくらいの大きなアクションをされる。あれは全部計算されたものだったらしいですね。笑いに対してとても真摯でストイックで、笑いを追い求めて、行きつくところまで行かれてた末に悩まれ、終にはこころを病んで自死されたというのが真実のようです。そういうことまで知った上で、枝雀と言う人間を詠まねば嘘になります。固有名詞をた易く詠んではいけないという由縁ですね。
そうするとやはりここは春ではなく秋の季語でないといけない。我々は秋の深まりとともにいろいろの思いを抱くようになりますが、その中でどこか哀れを基調とする五感全てを表す季語、枝雀さんの心象を確かに語り得る季語は何でしょうか。そこで考えたのが「身に入むや」です。作者のこころの投影された季語で、しみじみとした句になります。
そこで〈身に入むやAMラジオより枝雀〉と致しました。
今日処暑の二階へ運ぶキーボード
( )
パソコンのキーボードか、楽器のキーボードか分かりませんが、一階で使っていたのをわざわざ二階で使おうと運ばれました。それは今日が漸く暑さの収まる「処暑」だからと言う句意ですね。処暑は立秋から十五日ぐらい後でやっと涼やかさを感じられる二十四節季の一つです。でも考えてみてください。今日は暑さもしのぎやすくなる処暑、だから二階でキーボードを使うのだなどとは、単なる因果の説明で、詩でも何でもありません。そこで考えた季語が「月白」です。
ちょうど明日は中秋の名月ですよね。待ちに待った十五夜です。せっかく同じキーボードを使うなら、月明の及ぶ明るい二階でしたいと思うのはひとの自然思い、こころのうちなのです。ここは絶対に「月白」だと自信をもって言えます。
これは〈月白の二階へ運ぶキーボード〉としましたが、良くなったと思われませんんか。
下馬石へ箒目そろふ涼しさよ
( )
神社や寺院でよく見かける下馬石ですね。下馬石そのものはちょっと儀式ばったところがあってどこか打ち解けない感じもするものです。その下馬石の辺りを一寸の狂いもない箒目できちんと掃き清められているという、美しいですがちょっと息苦しい感じで抵抗感も覚える景ですね。そんな抗う気持ちに季語の「涼しさよ」ではかなり違和感がありますね。そこで涼しさとは真逆の「土用」を持ってきます。けれど「土用」と言い切るほどの全く嫌な感情を抱いたわけではないのですし、さてどうするかです。そこで土用に吹く風の「土用あい」として、何気なく景に対して少し抗う気持ちを示してみましょう。季語はここまで突き詰めなければ不十分です。実は原句はもともと「土用あい」でした。これも私が悪い季語の見本として敢えて「涼しさよ」として皆さん方に理解していただこうとしたのです。
季語に何をもってくるかは自分の胸の内に聞いてみることです。対象に向かって触発された気持はどんなものだったかを冷静に見つめるのです。そこで初めて正解に近い季語が得られるのではないでしょうか。ここでも私の言う季語は「内なるもの」という意が少し解って頂けるのではないでしょうか。
これは〈下馬石へ箒目そろふ土用あい〉と致しましょう。
「天文」の季語
2024.1
大山文子さんが副主宰に就任
お知らせ
火星俳句会会員の皆様には平素のご健吟ご清吟に対し、衷心よりお慶びを申し上げます。また、これまで火星俳句会へ多大なるご理解ご賛助を賜り、心より御礼を申し上げます。
さてこの度、火星俳句会副主宰に大山文子氏を指名させて頂くことになりました。氏の着任により、火星俳句会の一層の発展と充実を大いに期待するものであります。
会員諸氏におかれましてはご賛同賜りたく、またこれまでに増してご理解ご助力を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
2024年1月
火星俳句会主宰 山尾玉藻
2024.1.21
令和6年度新年俳句大会
第1部同人総会に続き、第2部新春句会が、たかつガーデンにて開催されました。
2023.5
「火星」1000号を発刊しました。
「火星」1000号発刊によせて
山 尾 玉 藻
昭和十一年二月、岡本圭岳が俳句の旧套脱皮をはかり、清新な俳句を強く希求し、並々ならぬ決意を以って起こした「火星」は、本五月号を以って遂に1000号発刊を叶えることが出来ました。これは俳壇において一つの偉業を成し得たと言っても過言ではなく、火星会員諸氏と大いに喜びを分かち合いたく存じます。
1000号発刊は、「火星」設立を決した圭岳の厚い志と情熱、そして並大抵ではない努力を、今一度思い起こす絶好の機会であるでしょう。そして、ややもすると俳句は趣味、楽しければ良しとする傾向にある中、本来俳句は自身の生きざまを示す手段であることをしっかり見定め、俳句に今以上に厳しく対峙し直す機会でもあります。そうすることで創設者圭岳の俳句精神に一歩でも近づき、その精神に応えていきましょう。
斯く言う私には、二代目主宰岡本差知子より主宰継承をして早くも二十八年の時が流れました。主宰として如何ほどの仕事を成してきたかと顧みると、大変心許ない思いとなります。しかしながら、この間の喜びも難儀も会員諸氏と共に在ったと言う感謝の思いは強く、その思いが1000号の重みとなって私に伝わって参ります。同時に、火星外部の結社、俳人方のご厚誼の賜の重さであることは言うまでもありません。全ての皆様方に感謝するばかりです。
俳壇の高齢化は「火星」内部に於いても悩ましい課題となっております。しかし1000号発刊達成という粘りある精神とエネルギーを自信に、今後も共に「火星」の一層の発展を遂げて参りましょう。
2023.4.30
「火星」1000号を記念した吟行大会が、奈良で開催されました。
コロナ禍の後、ようやく賑わいの戻ってきた古都・奈良を思い思いに散策しながら
久しぶりの吟行を満喫する一日となりました。
(上段左)浮見堂
(上段右)国宝・元興寺
(下段左)春日大社 鹿も寛いでいる
(下段右)句会後の記念撮影
当日の特選句 大寺の柱百本蝿生る 文子
2023.3.15
「生國魂神社」吟行 あかつき句会 西村 節子
コロナの終息の兆しの見え始めてきた頃、あかつき句会で吟行をしましようとなり三月と決定、行き先は「生國魂神社」、毎月催されるあかつき句会会場より徒歩15分程の所にある。神武天皇が日本国の御霊を祀られたのが始まりとか。由緒正しき神社であるのだが大阪人は親しみを込めて「生玉さん」と呼ばせて貰っている。
当日は晴天に恵まれ又とない吟行日和となった。吟行初体験の人や神社まで不案内の人もおり希望者は取り敢えず歌舞伎座の幟の下に集合する。主宰の言われる「平常心で」の心得も何処へやら、雲一つない晴天と相まって皆さん楽しそうである。谷町筋を越えて西を目指せば生玉さんの石の鳥居が見えてくる。先ず手水舎で手を清め本殿へお参りをする。勿論、佳句を賜ります様にとお願いするのも忘れない。由緒ある神社であるが大阪の町中、迷子になる様な境内、杜ではない。しかし立派な分霊社が十一社もあり毎日、供物を捧げ祝詞があげられている。丁度その場に我々も居合わせる事が出来、沢山句にされている。西鶴や織田作之助像、句碑、そして花卉も多く、この時期の椿、沈丁花、木蓮、菫、寒緋桜等々の盛りであった。権禰宜や園丁の方に話をお聞きしたりされて皆さんいよいよ吟行モードに。何やら静かになったと見回せばベンチでそれぞれ作句中である。
集合写真の為にメンバーの一人がスマホを構えていると、お参りに来ていた見ず知らずの男性が「撮りましょうか」と声を掛けて下さった。大阪人らしいジョークを混じえ、角度を変えて何枚も撮って下さり、「さすが生玉さんへお参りに来る人やわ」と変な感心をし又お礼を言わせて頂いた。そろそろいつもの句会場へ移動しなければならない。
春草のやはらかすぎて躓けり 良
囀や浄衣の裾の解れあり 敦 子
神の杜と知るや知らずや目白二羽 晶 子
梅真白小鳥ここよと枝揺らす 美枝子
大鳥居くぐる白蝶先立てて 正 美
待ち合はす梅花と幟目印に 千 代
鐘を撞く袴はためく春夕焼 玲 子
菜の花を活けて利休を偲びけり 珠
竹箒倒れし音に椿落つ 道 子
のどけしや軒寄せ合へる御分霊 緑
清明や樽のお神酒の重ねられ 孝 明
春眠を知らざる竜の手水かな 茂
梅こぼし辺り窺ふ目白の目 史 郎
西鶴の正座へ吹かる春落葉 文 子
紅椿禰宜の祝詞にかしぎけり 節 子
駒返る草ぐさに立ち杖の人 玉 藻
2020.1.24
令和2年度新年俳句大会が1月19日(日)、ホテルアウィーナ大阪にて開催されました。
同人総会の後、ティータイムをはさんで新春句会を行いました。
(上段左)句会終了後の記念撮影。
(上段右)いつものように玉藻主宰による丁寧な評、添削がなされました。
(下段左)2019年度の銀漢賞(年間競詠賞)を見事に獲得された大山文子さん。
(下段右)新春句会で主宰の特選に選ばれた松山直美さん。
太古よりメタセコイアの初御空 直美
2018.8.7
5月26日(土)、第53回関西俳句大会が開催され、山尾玉藻主宰による講演「岡本圭岳と関西俳壇」が行われました。
玉藻主宰のお父上であり、「火星」の創始者である岡本圭岳氏のまさに俳句中心であった生涯を語られています。
2017.3.29
3月7日(火)、新宿京王プラザホテルにおいて、平成28年度俳人協会賞の授与式が行われました。
受賞者
第56回俳人協会賞
山尾玉藻『人の香』(角川文化振興財団)
第40回新人賞
鎌田 俊氏『山羊の角』(恵曇舎)
櫛部天思氏『天心』(角川文化振興財団)
玉藻主宰に同行して、火星の有志メンバーも祝賀会に出席しました。
また翌8日は、懐かしい風情の残る隅田川沿いの佃島、月島での吟行を楽しみ、築地のお寿司屋さんの場所をお借りして句会も行いました。前日の興奮も残り、うれしく楽しく有意義な祝賀吟行となりました。
2017.2.5
第56回俳人協会賞に山尾玉藻主宰の第4句集『人の香』(角川文化振興財団)が
選ばれました。
2017.1.29
平成29年度新年俳句大会が1月15日(日)、ホテルアウィーナ大阪にて開催されました。
また懇親会では、玉藻主宰の句集『人の香』の上梓お祝い会も併せて行われました。
(上段左)新春句会後の記念撮影。
(上段右)第18回火星賞を受賞された小林成子さん。
(下段左)新春句会で特選に選ばれた3名。
蓬莱に滝一筋の白さかな 耀子
とんど火に海峡の潮放ちけり 悦郎
探梅や油の浮かぶタイヤ跡 夫佐子
(下段右)『人の香』上梓をお祝いして玉藻主宰に花束が贈呈されました。
2016.11.25
11月6日(日)、神戸布引ハーブ園で吟行を行いました。
ロープウェイに揺られること約10分、降り立つとそこは一面にハーブが咲き乱れる天空の別世界。
初冬の肌寒さを感じる一日でしたが、ハーブの香りに癒されながら
思い思いに句作を楽しんできました。
(上段左)風の丘エリアではコスモスが花盛り。神戸の街と海を一望できる抜群のロケーションです。
(上段右)散策しながら句材を探す「火星」の仲間たち。
(中段左)ガーデンエリア。色とりどりのセージがやススキが風と戯れています。
(中段右)かわいい赤のロープウェイ。10分間の空中散歩が楽しめます。
(下段左)主宰の特選に選ばれたのは松山直美さん。
ハーブ園の隅にかがよふ蕪菜かな 直美
(下段右)参加者全員で記念撮影。
2016.5.20
蕪村生誕三百年記念シンポジウムが行われ、玉藻主宰が講演を行いました。
(5月1日、大阪市立都島区民センターにて)
講演のテーマは「俳句に感謝」。
ご自身の体験を交えながら、俳句に対する熱い想いを述べられています。
この講演の内容はこちらからご覧いただけます。☞講演「俳句に感謝」
2016.3.2
ベトナムの俳句研究家、ニュー博士が「火星」の本部句会(2月21日)に参加されました。
ニュー氏は在ホーチミン日本国総領事館広報文化班アシスタントを務め、2000年から2年毎にベトナムで行われている日越俳句コンテストを担当。
今回は日本の句会を経験したいということで、「火星」に参加されました。
(写真は句会の後の懇親会での様子)
2016.2.14
山尾玉藻 第4句集『人の香』が新聞各紙で取り上げられています。
●1月11日付毎日新聞より
父の岡本圭岳が創刊した「火星」の3代目主宰として、新風を取り入れながら系譜を守っていこうとする姿勢が、作品の積極性にも感じられる。対象を見る厳しい視線が句集に緊張感を生み出している。〈柚子の木に柚子ひとつある年の空〉
(「新刊」より抜粋)
●1月23日付読売新聞より
「水鳥のごつたに昏れてきたりけり」
日本は水鳥たちの越冬地。各地の沼や湖には冬の間、数多くの水鳥たちが身を寄せる。鴨も雁も白鳥も種類を問わず、ときには諍いながらも仲良く共生するのだ。日が暮れれば、どれがどれやらみなシルエット。句集『人の香』から。
(「四季 長谷川櫂」より抜粋)
●1月25日付読売新聞より
山尾玉藻の第四句集『人の香』は、三年前に亡くなった夫を詠んだ句を収めている。それは悲しみの中にどこかユーモアがあり、そこから何かしら暖かさが伝わってくる。
「夫留守のはへとりぐもを頼りとす」は、いうならばハエトリグモを夫に見立てたようなものだ。しかし前の句から、「留守」は癌の告知を受けた入院だとわかる。となると、「頼りとす」は作者の心細さでもあるのだが、でもユーモラスな感じは消えない。
「夫覚ますごとく煮凝揺らしけり」は、煮凝りから、夫を揺り起こす場面を連想している。ごく普通の日常詠として、目覚めの悪い夫の像が浮かぶが、じつは夫を亡くした直後に詠まれた句だ。
夫は俳人の岡本高明だが、私にはこれらの句が、夫を読者として想定しているように思える。いうならば夫婦間の俳諧であり、二人の掛け合いなのだ。
「末枯や夫の洗顔にぎはしき」は、まだ夫が元気なころの句で、あきらかに夫をからかっている。そして玉藻は、このスタンスをずっと変えていない。
「夫のせて来よまるぽちやの茄子の馬」は新盆の句だが、「まるぽちや」にはどうも女性のイメージがある。これも夫の反応を伺っているようで微笑ましい。
(「俳句時評 仁平勝」より抜粋)
2016.2.10
大阪毛馬町の淀川神社に「蕪村銅像」が建立されました。
1月23日(土)13時より建立除幕式が行われ、玉藻主宰も出席しました。
2016.1.29
平成28年度「火星新年俳句大会」が1月17日(日)に開催。
第1部の同人総会では、新同人の紹介の他、平成27年度「昴賞」の表彰式が行われました。
また第2部新春句会では、主宰特選句に選ばれた3名に主宰染筆の色紙が贈呈されました。
(上段左)主宰を囲んで出席者全員の集合写真。
(上段右)特選句に選ばれた深澤鱶さん、井上恵李さん、田中文治さん(左から)。
扇屋に金の耀ふ去年今年 鱶
追羽子の𣜿の辺に返されし 恵李
福寿草日差しきのふにまさりけり 文治
(下段左)平成27年度の昴賞を受賞された西村節子さん。
(下段右)新同人になられた藤原千賀子さん、大谷美根子さん(左から)。
2016.1.19
小学館の「ビッグコミックオリジナル」連載作品『あかぼし俳句帖』(2015.11.20号)に、「火星」同人 深澤鱶さんの俳句が引用されました。
色鳥の真夜の渡りの色降れる 鱶
2016.1.8
山尾玉藻主宰の第4句集『人の香』が発刊されました。(角川文化振興財団)
平成18年より27年までの10年間の作品が収められています。
2015.11.01
10月24日(土)、「国宝姫路城、好古園」吟行が開催されました。
平成5年、日本で初めて世界文化遺産に登録された姫路城。今年3月には約50年ぶりとなる大改修を終え、白漆喰総塗籠の輝くように優美な姿を見せてくれました。
またお隣りの好古園は、池泉回遊式の日本庭園で句材がいっぱい。
秋晴れの一日、見どころ満載で充実した吟行・句会を楽しんできました。
(上段左)遠目にも優美な姫路城。飛び立つ白鷺に例えられ、白鷺城とも呼ばれています。
(上段右)お濠を和舟の遊覧船が行きます。水上から眺めるお城もまた格別。
(下段左)最優秀作に選ばれたのは小野勝弘さん。主宰の色紙が贈られました。
末枯や鷺の見つむる水の皺 勝弘
(下段右)句会場の姫路市市民会館の前で記念撮影。
2015.07.08
6月27日(土)、火星吟行会「橿原市今井町」が開催されました。
今井町は称念寺を中心とした寺内町で、現在も500軒もの町家が立ち並び、江戸時代の姿を残しています。
思い思いに散策したあと、今井まちなみ交流センター「華甍」で句会が開かれました。
(上段左)称念寺本堂。今井町は称念寺の境内地として発達した寺内町です。
(上段右)江戸時代の伝統様式を保った町家の続く町並み。まるでタイムスリップしたかのよう。
(下段左)今井まちなみ交流センター「華甍」で句会のあと、全員で記念撮影。
(下段右)特選に選ばれたのは林範昭さんと大山文子さん。ジャンケンで勝った林さんが主宰の色紙を贈られました。
放生の亀の出歩く沙羅の花 範昭
日盛や不意に開きし大引戸 文子
2015.05.12
5月2〜3日、火星一泊吟行『古季語・大原志(おばらざし)を訪ねて』が開催されました。
鬼伝説で有名な大江山、そして大原神社で行われる祭礼「大原志」を見学。
句会、懇親会など、楽しく充実した2日間でした。
(上段左)大江山・鬼の交流博物館を見学。いろんな鬼たちと出会いました。鬼瓦の前で記念撮影です。
(上段右)安産の神様、大原神社に残る貴重な民俗遺産の「産屋(うぶや)」。昔はここでお産をしたそう。
(中段左)大原神社本殿。大原神社に参詣することを「大原志」といい、古くから歳時記にも載っている季語です。
(中段右)夕食の後のお楽しみ懇親会。マジシャン影山悦郎さんの手品で大いに盛り上がりました!
(下段左)一日目の句会で見事、特選をとった竿山康枝さん。特選句は「早蕨の拳解きたる大江山」
(下段右)二日目の句会では、大東由美子さんが特選に輝きました。特選句は「田の水のかがやきはじむ大原志」


















































