let's いめいじん句"
「いめいじん句"」投句大募集！
４月号「いめいじん句"」のお知らせ
毎月掲載される1枚のカットをもとに、
自由な発想による作品を募集します。
応募された作品を選者が鑑賞いたします。
初心者の方も大歓迎！
お気軽にご応募ください。 カット：山本耀子
［例句］
囀や親子で作る焼きりんご
ままごとの御菜そのまま入学す
食品の成分表や夏近し
●投句方法
投句はメールでお願いします。
専用投句フォームに必要事項をご記入のうえ
送信してください。
↓
投句フォーム以外での投句をご希望の方は
下記のアドレスでも受け付けています。
info@kaseihaikukai.com
●締め切り
４月30日（火）
●入選作品発表
５月予定
３月号「いめいじん句"」 入選作品発表
大山文子選
卒業にグリークラブの校歌かな 垣内孝雄
きっと大学の卒業式でしょうね。
鍛え上げられた男性合唱の校歌は重量感のある素晴らしいものだったでしょう。
記憶に残る卒業式の１ページになったと思います。
この句の場合、字余りになっても構いませんから
「グリークラブ」を上五に置かれては如何でしょうか。
グリークラブの校歌斉唱卒業す
胴上げや声を荒げに春野球 藤川雅子
先日春の高校野球大会が終わりました。まさにこの景です。
胴上げをしているのですから優勝したのでしょう。
そうすると「荒げ」に違和感があります。
喜びにあふれた声がふさわしいですね。
胴上げの声を一つに春野球
金やんは四十二勝四月馬鹿 坂倉一光
「金やん」とは昭和の大投手国鉄スワローズの金田正一投手のことですね。
とり合わせられた季語「四月馬鹿」に引っかかり調べてみると、
なんと４２勝したのは西鉄ライオンズの稲尾和久投手でした。
「神様仏様稲生様」と言われた大投手です。
今よりも試合数が少なかった昭和の時代にこの数字はすごいです。
因みにですが金田投手の最多勝は３１勝で二度達成しています。
一光さんの「四月馬鹿」に引っかかるところでした。あぶない、あぶない。
どことなく似てゐし二人春うらら 芦田美幸
もちろん大谷翔平選手と奥様の真美子さんのことですよね。
すぐにピンときました。
映像で初めて見たとき何となく似ている二人だな、と私も思いました。
あの後の大騒動には唖然としましたがきっと二人で支え合って乗り切って行かれることでしょう。若い二人の末長い幸せを祈りたいです。
総立ちの試合終了春疾風 宇佐美好子
掲句勝敗は書いてありませんがきっと熱戦だったのでしょう。
デーゲームのサヨナラ勝ちの試合かも知れませんね。
双方のチームに惜しみない拍手と歓声が送られます。
斡旋された「春疾風」が爽やかです。
胴上げや夢の夢なり春終わる 田中 権
こちらは負けて終わったようです。
中七「夢の夢なり」に「やっぱり無理だったか」の呟きが聞こえてきます。
上五「胴上げや」と切らないで「胴上げは」と素直に詠まれた方が自然かもしれません。
胴上げは夢の夢なり春が行く
新調のメレルと歩く京の春 昼寝
「メレル」とはアメリカ製の靴のメーカーです。
以前から欲しい欲しいと思っていらしたのでは。
ようやく手に入れた靴を履いて京都へお出かけですが
春の京都はどこの国かと思うほどインバウンドで溢れています。
思い通りに歩けたのでしょうか。お疲れ様でした。