let's  いめいじん句" 

「いめいじん句"」投句大募集!

 

 

 

10月号「いめいじん句"」のお知らせ

 

毎月掲載される1枚のカットをもとに、

自由な発想による作品を募集します。

応募された作品を選者が鑑賞いたします。

初心者の方も大歓迎!お気軽にご応募ください。

 

                                                                                        カット:山本耀子

                                                                                                                                          [例句]

三塁をまはる歯白し草紅葉

朝寒や一番乗りのアンパイア

菊日和父と同じの背番号

                                                                                 

 ●投句方法

 投句はメールでお願いします。

専用投句フォームに必要事項をご記入のうえ

送信してください。

いめいじん句" 投句はこちら

 

投句フォーム以外での投句をご希望の方は

下記のアドレスでも受け付けています。

info@kaseihaikukai.com

 

 

 

●締め切り

 

1031日(土)

 

●入選作品発表

 

11月予定

 

               


9月号「いめいじん句"」  入選作品発表

                     大山文子選

 

 

 

 

 

 

 

      

   真夜中の鈴虫の音に雨匂う     白根佐久良

作者の年齢が13歳とあり、びっくりしました。

この鈴虫はご自宅で飼っていらっしゃるのかしら?

遅くまで試験勉強でもなさっていたのでしょうか。

真夜中に降りだした密やかな雨の匂いを、鈴虫の声に気づくというこの感覚は見事の一言。

繊細なアンテナをお持ちですね。

 

   畑隅に腐れ始めし種南瓜      南野ひとし

「種茄子」は歳時記にもあり知っていますが、「種南瓜」は見当たりません。

種を採るためにわざわざ腐らせる必要もないような気もします。

    畑隅に取り残されしひね南瓜    当たり前かな?

 

   土手南瓜さげすむこころ戒めぬ   南野ひとし

能力のない者をあざけって言うのは「どて南瓜」で「土手」ではありません。

このままでは「土手の南瓜」です。句の内容には大いに共感しますが、

出句される前に辞書で漢字表記の確認をお願いします。

コロナ禍で感染者への嫌がらせが増えているそうです。

そんな背景も感じられたせっかくの良い句が、もったいないです。

 

   台風へ養生したる秘密基地     坂倉一光

良いですねえ!子供の頃私たち兄弟も作りましたよ。

あんなにわくわくしたことはありませんでした。

他人から見たらガラクタ基地でも本人たちにとっては楽園でした。

風雨を凌ぐために段ボールやトタンで囲ったのでしょう。

でもこの句は大人の秘密基地でもいけそうです。

いえいえ怪しげな基地ではありませんよ。念のため。

 

   寝る前の姉妹けんかと虫の声    白根紗知子

年齢から察するに佐久良さんのお母様でしょうか。

寝る前まで賑やかな喧嘩です。虫の声も聞こえないくらいの喧嘩も、

二人とも寝落ちた後では虫の声が静かさをいっそう引き立てます。

今日も一日無事終わりました。そんなこんなであっというまに大きくなります。

子育ては大変でしょうが今が一番幸せですよ。

 

   唐黍の香の立ち始む炊飯器     宇佐美好子

なんて幸せな香りでしょう、もぎたてのトウモロコシならばなおさらです。

家中に広がる香りに今夜の食卓がにぎわいます。こんなステイホームならいいかも。

 

   ハリポタも天使も案山子収穫祭   宇佐美好子

実は、私ハリーポッター大好きなんです。はまりましたよ。

映画ももちろん見ましたし本も図書館で予約して繰り返し読みました。

大きな眼鏡をかけ、黒いガウンを着たハリーポッターや天使の案山子、

賑やかなアメリカの収穫祭を満喫しました。

 

   カーディガン羽織りゆうげの米をとぐ  芝香

 

少し寒くなった頃の厨ごとをさらりと詠まれ共感しました。もう新米でしょうか。

私も主婦歴は半世紀近いです。

最近、いつまで賄いごとをしなければならないのだろうと思うことがあります。

でもいつか出来なくなったとき、今を懐かしむのだろう、ともわかっています。

家事はシジフォスの神話のように毎日の繰り返しですが、

こんな句も出来るのですから良いこともありますね。

 

   哀感の満つる地球に月光る      昼寝

 

この「哀感」は新型コロナウイルスの影響をもろに受けている我ら地球人全員の気持ちです。

死者は百万人を超えたとか、折しも夕べは中秋の名月でした。

晴れ渡った夜空を渡った十五夜は本当に見事でした。

人々のささやかな生活を月は変わらず見守るように照らしてくれています。

一日も早い収束を祈るばかりです。

 

   をみなごの歌に色づく茨の実     みさを

 

「実」繋がりですね。季節はもう少し先です。

涸れ果てた葎の中に茨の実の赤が映えます。

何の歌でしょうね。手慣れた作り方ですね。

 

   名月や供えもらいめぐる子ら    晴音

 

満月の子供たちの楽しみの行事、と思いました。

各家々でも渡すお菓子を用意して子供たちの到来をお待ちです。

日本版ハロウィンってところですね。昔はこんな楽しみもありました。

でも今ではほとんど廃れてしまい、地域での繋がりも薄れました。

子供たちを十五夜の月が見ています。 

 

   青ふくべ月の光の美しきくびれ    翠丘

 

月の光に照らされている青瓢のくびれの美しいこと、殿方の眼はそこへ釘付けです。

それは月の光のなした魔法です。

下五が字余りになったせいで何とも落ち着かない句になりました。

季重なりはあまり気になりませんでしたが。

決してくびれの無い私がジェラシーで言っているのではありません。

月光にくびれいよいよ青ふくべ

といえば、締まりそうです。