let's  いめいじん句" 

「いめいじん句"」投句大募集!

 

 

 

月号「いめいじん句"」のお知らせ

 

毎月掲載される1枚のカットをもとに、

自由な発想による作品を募集します。

応募された作品を選者が鑑賞いたします。

初心者の方も大歓迎!お気軽にご応募ください。

今月募集する作品は右のものです。

                                     カット:山本耀子

                                                                                                                                             

[例句]

赤チンのおとうとの膝春隣

青き踏む犬もリードをはづされて

観潮船小さき渦に傾ぎけり

                                                                                 

 ●投句方法

 投句はメールでお願いします。

専用投句フォームに必要事項をご記入のうえ

送信してください。

いめいじん句" 投句はこちら

 

投句フォーム以外での投句をご希望の方は

下記のアドレスでも受け付けています。

info@kaseihaikukai.com

 

 

 

●締め切り

 

28日(木)

 

●入選作品発表

 

月予定

 

               


1月号「いめいじん句"」  入選作品発表

                     河崎尚子選

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   初写真寿司とチキンと哺乳瓶                                   ひらぼう

良い景ですね。しかも名詞と助詞のみできっちりと景を表現されていられます。

何よりも、下五「哺乳瓶」がこの句に命を与えていて、

初写真に写っていられるご家族の末広がりを思わせる目出度い句が立ち上がりました。

 

  山里に茎漬にほふ日和かな                南野ひとし

八瀬大原の景が思い浮かびました。京都も冬は寒いのですが大原の寒さは半端ではありません。

あの寒さが美味しい茎漬を産むのでしょう。

三千院への道筋に大きな茎漬の樽を並べている名のある店の景が思い浮かびました。

底冷えのする小さな盆地にもほっとするような温かい日が射し

並べられた大きな樽からほのかに茎漬の良い匂いがしているのでしょう。

 

  数の子やけやき坂から乃木坂へ                                 坂倉一光

「けやき坂」「乃木坂」は秋元康のプロデュースによる、AKB48のグループの事なのですね。

季語が「数の子」ですので多分お正月料理を召し上りながら

J-ポップの番組を楽しんでいられるのでしょう。

長閑でのんびりした、お正月休みの景を思わせます。

 

  斑雪嶺の茜のやがて薄墨に                                         みさを

なんて美しい景なんでしょう。夕焼け色に染まった薄雪の嶺が暮れていく景が見えるようです。

絵画のような写生句が立ち上がりました。

薄墨の闇はもうすでに春になる気配をうちに秘めているのでしょうね。

 

  青空へ風よ光よ懸大根                                                  こつこ

青空と真っ白な懸け大根が素敵な色彩のコントラストを作っています。

中七に大根の水分が適度に飛ばされ、

歯触りの良い干し大根が出来ますようにとの思いが込められているのが伝わります。

リズムの良い、楽しげな写生句です。

 

  手術後の一口の水屠蘇のごと                  昼寝

手術うまく行ったのですね。手術の後、お屠蘇は勿論

水さえほんのお猪口一杯ほどしか飲むことが出来ません。お正月から大変でしたね。

でも「本復に鍋焼きうどん待ちどうし」の句も頂きましたので、ほっとしました。

手術を乗り越えられた喜びと安心感を込めて、たった一口の水を「屠蘇のごと」と下五に表現。

その上手さに脱帽です。

 

  ソリ遊び姉とはしやいでほつかほか                           白根悠花

家の前に雪が積もったのでしょうか。それともスキー場に行かれたのでしょうか。

上手く滑っていられる景や、ソリから転げ、雪まみれになって

ソリを追いかけているお姉さんと悠花さんの姿が見えるようです。

思いきり体を動かした後の気持ち良さと、火照った体の温みが伝わった

赤いほっぺの悠花さんを目の当たりにするようです。

 

  ストーブのお茶すすり待つサムゲタン                         紀風

サムゲタンは韓国料理の一つで鶏肉と高麗人参、鹿茸漢方薬と糯米などを使った薬膳料理です。

紀風さんは韓国に旅行されたのでしょうか。

韓国料理は本当に美味しくて、体から温まる気がします。

「キムチ樽並ぶ屋敷に冬来たる」の句も魅力的ですが、

サムゲタンの句、中七のわくわく感が素敵で、こちらの句を取り上げさせてもらいました。

 

  赤本を開きハチマキ寒明忌                                              尼島里志

寒明忌は、碧梧桐忌です。恥ずかしながら、歳時記を見て知りました。

二月一日、大学入試の真最中ですね。入試に身内の方が望まれるのでしょうか。

それともご自身の思い出の句でしょうか。赤本、とても懐かしい言葉です。

ハチマキを締めることによって、気を引き締めていられるのですね。

きりっとした空気感のある句。

 

  寒の入り干し大根も身のちぢむ                                       芝香

干し大根も三日ほどすると水気が抜けて、柔らかくなり少し皺が出はじめます。

まるで人間が身を縮めるように。

寒に入り身を切るような風が吹き荒び続く日を思わせる景が浮かびます。

歯ごたえの良い干し大根が出来たようですね。

 

  料理する妻の行き先とうがらし                                      3746

料理中の奥様が唐辛子を取るために庭に出て行かれたのでしょうか。

どんな料理を作っていられるのか気になります。

季語、唐がらしは秋の季語です。俳句に於いて季語の先取りは許されますが、

過ぎてしまった時期の季語を用いる事は句の新鮮さや勢いを損ないます。

季語を選ばれる時、頭に置いておいて下さい。

 

  干し柿や旧街道は軒の下                                                 翠丘

一昔前まで主流の街道であったが今は車も人も賑わう程でなくなった旧街道。

その家々の軒に柿が吊るしてあるのでしょう。

美しく懐かしい景として読者の眼裏にも浮かびます。が、干し柿も秋の季語です。

季語は歳時記で確認して、せっかくの景をセピア色にしないでください。