let's  いめいじん句" 

「いめいじん句"」投句大募集!

 

9月号「いめいじん句"」のお知らせ

 

毎月掲載される1枚のカットをもとに、

自由な発想による作品を募集します。

応募された作品を選者が鑑賞いたします。

初心者の方も大歓迎!

お気軽にご応募ください。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      カット:山本耀子

                                                                                                                                          [例句]

生卵ひとつ添へたる夜食かな

月白の鶏舎に声の広ごりて

流星や神の興じるビリヤード

                                                                                 

 ●投句方法

 投句はメールでお願いします。

専用投句フォームに必要事項をご記入のうえ

送信してください。

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投句フォーム以外での投句をご希望の方は

下記のアドレスでも受け付けています。

info@kaseihaikukai.com

 

 

 

●締め切り

 

30日(月)

 

●入選作品発表

 

10月予定

 

               


8月号「いめいじん句"」  入選作品発表

           大山文子

 

 

 

 

 

 

   

  

  香の風そよと老舗の京扇子     垣内孝雄

先だって京都の六角堂辺りを吟行してきました。猛暑でくたくたになりました。

あの辺りには古くからの京扇子屋さんがあって前を通ると幽かにお香の匂が漂っていました。

ご存じの通り京都の町屋は鰻の寝床と言われるくらい間口が狭く奥行きがあります。

外の通りは猛暑ですが、店の奥から土間を抜けてくる風は涼しかったです。

  香の香のたちまちひらく京扇子

 

  襟元の白菊殊に香りをり      芦田美幸

何となく亡くなられた方とのお別れのシーンが浮かびました。

柩にはたくさんの白菊が納められています。

きっと穏やかな旅立ちだったのでしょう。

万感の思いを込めてお別れの言葉を贈られました。

 

  茶終えてチラリと見せる扇かな    藤川雅子

ガラの悪い大阪人の「茶しばいたろか」ではあるまいし、ちょっと乱暴な表現です。

中七下五もねえ・・・・・

お茶席の句なら   平茶碗置いて開きし扇かな

なんてするといかにも涼し気な景になりませんか?

 

  ひまわりの種を吐き出しホームラン   坂倉一光

大谷翔平の活躍で盛り上がる大リーグ、あちらの選手はひまわりの種をよく食べていますね。

ベンチの床はひまわりの種の殻で汚れています。

それにしても大谷選手の連日の活躍からは目が離せません。

 

  ジャポニズム団扇持つ手の拙くて    田中 権

絵画を見ての一句と推察しました。

印象派でしたっけ。あれは扇を持っていましたよね。

扇は西洋でもありましたが、柄のついた団扇は流石に見かけないような。

出来ている一句です。「ジャポニズム」が説明的なのが残念ですが。

 

  さつきまで使いし団扇探しけり     宇佐美好子

この経験みなさんありますよね。まあ、老眼鏡もよく行方不明になりますが。

不用意に置いた団扇が無い!ない!ナイ!

さっきまで使っていたのに何処へ置いたのでしょう。

探すことでどっと疲れます。賛同者は多数と思います。

アメリカにも団扇ってあるのでしょうか?

 

  行者かや万緑の道猿坐せり       昼寝

(箕面滝道三句)からこの句を頂きました。

箕面市にお住いの昼寝さん、涼しさを求めて歩かれたようです。

箕面の滝周辺は野性のニホンザルが棲んでいます。

坐っている猿の姿はまるで修行している行者のよう。

哲学的な瞑想でもしていたのでしょうか。

「心頭滅却すれば火もまた涼し」なんて顔をしていたのでしょう。

語順をちょっと変えてみました。「猿」は「ましら」と読みます。

 万緑や坐せる猿の行者めく