let's  いめいじん句" 

「いめいじん句"」投句大募集!

 

 

8月号「いめいじん句"」のお知らせ

 

毎月掲載される1枚のカットをもとに、

自由な発想による作品を募集します。

応募された作品を選者が鑑賞いたします。

初心者の方も大歓迎!

お気軽にご応募ください。 

 

(カット:山本耀子)

                                                                                                                                                                                                 

 

                                                                                                               [例句]

渾身の最後の一打夏終はる

居残りの素振り百本いわし雲

秋晴や子規が好みし草野球

 

                                                                                 

 ●投句方法

 投句はメールでお願いします。

専用投句フォームに必要事項をご記入のうえ

送信してください。

↓     

いめいじん句" 投句はこちら

 

投句フォーム以外での投句をご希望の方は

下記のアドレスでも受け付けています。

info@kaseihaikukai.com

 

 

 

●締め切り

 

31日(日)

 

●入選作品発表

 

月予定

 

               


7月号「いめいじん句"」  入選作品発表

           山田美恵子

 

 

 

 

 

 

 

秋立つや浦嶋神社の玉手箱      芦田 美幸

丹後には日本最古の浦嶋神社があるそうです。

竜宮城へ行ったお馴染みのおとぎ話ですが、この地では海外の農耕技術を取り入れた

「浦嶋子」を偲んで淳和天皇が創建された神社です。

櫛や鏡など入ったりっぱな玉手箱があるそうです。

「浦嶋子」はきっと長生きをされたのでしょうね。

 

酔芙蓉螺鈿の匣に宝くじ       垣内孝雄

美しい漆工芸の螺鈿の小箱に仕舞われた宝くじ、結果はまだですか。

ジャンボ宝くじなら、夢いっぱいで想像にきりがありません。

大事に取っておかれて、くれぐれもお忘れにならないように気を付けてください。

現実にそういう方がおられるそうですよ。

 

夏痩せの一々語尾にどつこいしよ   坂倉一光

今年の猛暑は体力も奪われますね。

一光さんは生徒さんを指導されてお元気そうですから、

「どつこいしよ」はどなたかの口癖なのでしょうね。

私は夏痩せもしませんが、日中はだらだらと過ごしているのが情けないです。

どっこいしょと言いながらでも、動かなければと思います。

 

弁当の紙も飛びたる敗戦忌      藤川雅子

昔は弁当包みは紙や新聞紙でした。

中身も梅干し、のり弁、しゃけ弁、現代の写メに送られてくる

配色の良いお弁当とは随分違います。

季語が「敗戦忌」なのでそんなイメージを持ちました。

「紙」は「包み飛びたる」とされた方が分かりやすいです。

 

   玉手箱開けてびっくり猛暑かな     出口 治

竜宮のお土産の玉手箱、浦島さんは歳をとる代わりに猛暑を迎えたのでしょうか。

じっとしていても暑いのですが、齢を取るよりいいかな。

汗を掻いてくちゃくちゃの顔になりますけど。

暑さを乗り切るには体力が一番。

よく寝て動いて美味しいものを食べるのが大事だそうです。

 

    夏旅のケセランパサラン君と僕    葵

ケサランパサランとは何者かとネットで調べました。

白粉を食べて増え、ふわふわとした秘蔵の小さな絮毛のことだそうです。

見つけた人は幸運になるとか。空から降ってきて人の体に付いたりするのでしょう。

一説には植物の綿毛とも言われているそうですよ。

「夏旅やケセランパサラン胸に付け」ちょっと現実に近づきました。

私も衣服に白い綿毛が付いたら、大事に持って帰ります。幸運がありそう。

 

     一枚を食えば空き箱秋隣      宇佐美好子

この箱はピザですね。すぐ分かりました。

この箱は後片付けが大変なんです。

汚れているのでゴミに出すのですが、大きいので小さく畳まなければなりません。

食べた後の空き箱に注目されたのが面白いですね。

ピザを食べ過ぎて、「馬肥ゆる」にどうぞお気をつけて下さい。

 

母文箱封じしままの盆供養

これからを天に任せて昼寝かな    昼寝

 

一句目。お母様の文箱はお母様自身が大切にされていたのでしょう。

息子としては開けにくいのかも知れません。

母想いの優しさは、娘とは異なります。文箱を開けない優しさ、素敵です。

「母の文箱」となさって下さい。

二句目も、堂々とした生き方を感じます。

「これからを」は助詞「も」か「は」にされたら如何でしょう。

「天に任せて昼寝」大らかで羨ましいです。

 

夏期講習ぎゅうぎゅう詰めのお弁当   東桜

学生さんですね。暑い中、夏期講習に頑張っておられるのでしょう。

お弁当はお家の方の応援の声が聞こえてきそうです。

愛情いっぱいのお弁当が想像され良い句です。

たくさん食べて、夏を乗り切って下さい。

 

夏の星はいってるかな玉手箱      夏草

玉手箱を開けて、涼しい星空だったらどんなに素敵でしょう。

こんな玉手箱なら欲しいですね。

そこで夏草さんの句から想像して、私も一句。

「麦星は海にかがやき玉手箱」