これから俳句を始める方へ
俳句は17音の詩
日本は自然の四季に富み、あなたの目の前の自然は時と共に変化しています。
それを見るとあなたも必ず何かを感じるはずです。
その時の気持ちを5・7・5の17文字に書き留めてみませんか。
俳句は世界で最も短い詩、関わりやすく親しみやすい詩です。
ところが残念なことに、俳句は高尚で難しい文芸、老人が楽しむ文芸と敬遠されがちです。しかし、決してそうではありません。
俳句は自分の毎日の生活に即した、生(なま)で直(じか)な文芸です。
さあ、あなたも俳句を作ってみましょう。
一日一日が必ず豊かで楽しいものになるはずです。
「俳句って一体何だろう…?」
そんな疑問にわかりやすくお答えします。
ぜひご一読ください。
蕪村まつり 2010 講演録
『俳句で自分の気持ちを表現しよう』 山尾玉藻
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季語とは
俳句は、5・7・5音の中に「季語」を入れて作るという約束があります。
四季の豊かな日本には、それぞれの季節と密接に結びついた言葉があり、
それを季語といいます。
初心者の中には「季語なんてわからないし、困ったなあ」と思う方もいらっしゃるでしょう。
でも心配はいりません。
季語は歳時記の中にきちんとまとめられています。
季語の説明や季語の使い方、季語を用いた例句が載っているので、とても参考になります。
書店にはいろいろな歳時記が並んでいるので、
これから俳句を始める方は、まずはお気に入りの歳時記を選ぶことから始めましょう。
そして歳時記とできるだけ親しくなることです。
きっとページをめくるたびに新しい発見があることでしょう。
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俳句結社とは
俳句結社とは、「結社誌」と呼ばれる俳句の雑誌を発行する団体のことです。
結社には「主宰」と呼ばれる俳句の指導者がいます。
会員は結社誌に投句をし、主宰が選をします。
俳句は一人でも楽しむことができますが、やはり仲間がいれば
より楽しくなり、お互いに刺激しあって上達もするでしょう。
また自分の俳句を発表する場が与えられることで励みにもなります。
「火星」も俳句結社のひとつです。
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句会
結社では定期的に句会を開きます。
句会では複数の人が俳句を見せ合い、
お互いに句を選んだり
感想を述べ合ったりしますが、
その過程を通して自分の俳句に対する見方が広がり、理解を深めていくことができます。
句会は、俳句を学ぶ場としてさまざまな意味で優れた面をもっています。
句会に出ることは、俳句上達の近道ともいえるでしょう。
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吟行
俳句を作るために目的地に出かけていき、
そこで見た風景や得た感動をもとに作品を作ろうとすることを吟行といいます。
一人で出かけるのも、仲間と一緒に行くのもすべて吟行です。
机の前に座っていても、俳句はなかなかできないもの。
俳句を作る刺激やきっかけを求めて、出かけてみませんか。